サービスロボットの課題(社会的受容性)

サービスロボット市場が拡大するための課題の一つに「社会的受容性」というものがある。デジタル大辞泉の解説は以下の通り。

企業・施設・新技術などが地域社会や国民の理解・賛同を得て受け入れられること。パブリックアクセプタンス。

平たく言うと、世の中に存在を許してもらえるか?、ということである。またややこしいのは、受け入れられるかどうかは、時代や地域、国民性によっても異なるということ。日本は新しい技術、特に安全上のリスクを伴うものに対してはかなり保守的。

例えば、有名な手術ロボットda Vinci(ダ・ヴィンチ)が仮に日本で開発されたとして、医療機器承認が取れたかというときっと難しい。アメリカで承認され、世界で使われるようになってから、日本でも承認がおりた(いろいろ制約付きだが)。もし、手術ロボで事故が起こったら・・・、が先に来て、手術ロボのメリット(低侵襲性など)の議論にならない。

同じことが自動運転の世界でも繰り返されるだろう。自動運転になれば事故の絶対数は必ず減る。自動ブレーキなど先進安全装置の装着が増えるだけで、事故が減っているのは事実。しかしながら、自動運転も絶対ではなく確率は低いが事故を起こす。それも人間では起こさないようなありえない事故を起こす。

こあたりはまた別の機会で考えようと思う。

絶対安全神話がある日本では、機械が事故を起こしてはいけない。原発も・・・これはセンシティブな話題だからやめておこう。

新しい技術によって、全体で見れば明らかによくなるが、一部の人が確率は低いがその技術の原因でひどい目にあう(なければあわなかった)。この技術を認めるか?これが社会的受容性の本質。

日本では、その技術によってたった一人でもひどい目に合う人が出てはいけない。人質は全員助けなければならない。海外だったら・・・。他にも予防接種とか。本質的には同じ。

ちょと話がずれてしまったが、サービスロボットに話を戻す。例えば万能お手伝いさんロボットが開発されて、一人暮らしの老人の方とかが非常に助かります。でもまれに殴ってしまってけがをさせてしまうリスクがゼロではありません。さてこのロボットを企業が売ることが出来るでしょうか?もし殴れば、マスコミに総叩きにあうことは明白。特に大企業がブランド棄損のリスクまでとって市場に打って出るでしょうか?出ないですね。

ではこのロボットを世に出すにはどうすればよいか?一つは圧倒的にロボットが便利で助かる人がそれなりに多くいること。事故が起きる可能性は十分低いこと。そして、もし事故が起きてマスコミが騒ぎ出しても、その助かっている人たちの団体が、声を上がてくれること。補助的にはなるが、法律や安全規格が整備されてお墨付きが得られること。

新しいサービスロボットには与えはまらないが、別の観点で歴史の重みというものがある。例えば、歴史がある荒っぽいお祭り。結構事故が起きるが中止になりません。一方、新手のイベントで事故が起きたら恐らくその年が最後になります。きっと。

どうも整理されていない話になってしまったが、社会的受容性のイメージ掴めただろうか?

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