
サービスロボットの安全設計の基本、3ステップメソッドとは(中編)
サービスロボット安全設計の基本である3ステップメソッド。中編では空港でポーターロボットを動かすことを例にリスク分析を行ってみます。規格の箇条に従って厳密にやるととっつきにくいので、まずはイメージをつかんでもらえるよう説明します。
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サービスロボット安全設計の基本である3ステップメソッド。中編では空港でポーターロボットを動かすことを例にリスク分析を行ってみます。規格の箇条に従って厳密にやるととっつきにくいので、まずはイメージをつかんでもらえるよう説明します。
ロボットを空港のような人が混在する空間で使用する際には、安全への配慮が必須です。そのために、国際安全規格に書かれてある由緒ある?3ステップメソッドの活用が有効です。まずは、規格の箇条の理解より大切なその規格の背景や世界観を述べていきます。
サービスロボット唯一の安全規格ISO1382も第2版に改定され幾分具体的になってきました。JIS規格のみですが、より具体的な製品をイメージしたサブ規格も策定され、自律移動搬送台車やウェアラブルロボット(パワードスーツ)製品の安全設計のよりどころが出来てきました。
サービスロボットの安全性を担保するための一つの手法として安全規格への適合があります。2014年にサービスロボットにもISO13482という安全規格が策定されました。今回はその他サービスロボットを取り巻く安全規格について考えてみます。
リスクと安全、どちらも日常的に使われる言葉ですが、安全規格上は厳密に定義されています。リスクは被害の酷さと発生確率の積であらわされます。また、安全とは受容不可能なリスクが存在しないことと定義されています。ゼロリスクというものは存在しません。