中小企業診断士と補助金

理系経営コンサルの部屋

もの補助(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)のシーズンも佳境に入ってきました。今年はGW10連休の影響で締め切り(5/8)前の追い込みの時期にお客様や銀行とのやり取りができないので特に大変ですが、しっかり良い申請書に仕上げてお客様のご期待に応えられるよう頑張ります(と自分に言い聞かせる)。

ちなみに補助金申請に関して、ケイスケは基本的に完全成功報酬で請けているので、力及ばず採択に落ちると(採択率は5割以下です)、全く実入りがありません・・・。もの補助は1000万円クラスの補助金で、期待されていたお客様もがっかりさせることになるため全力を尽くすしかありません(と自分に言い聞かせる)。

もの補助が終わると、次は例年より公募開始が大幅に遅れている小規模事業者持続化補助金の申請支援の仕事が始まります。こちらは50万円クラスの補助金で、もの補助に比べると敷居が低いですが、20P近い資料を作らなければならないので大変は大変。補助金額が低いので、いわゆるプロコン(コンサルで食っている人)の方々にとっては(ちょと言い方悪いですが、)割の合わない仕事となります。兼業コンサルのケイスケはもちろんWelcomeですが。

申請書作成するためにお客さんにいろいろヒアリングし、決算書を読み解き、図書館やネットで種々の情報を調べます。そのため補助金の仕事をしていていると、お客様の業界、業態に結構詳しくなれます。ケイスケは製造業のエンジニアですが、なぜだか美容室に詳しかったりします。いつもぼさぼさ頭のおっさんですが。

色々な企業や業種のことを知ることが出来るのは中小企業診断士としての醍醐味です。製造業のエンジニアだけを続けていたら一生知ることはなかったでしょう。理系の方も、決算書を読んでみたり、業界審査辞典などを読んでいろいろ空想したり自社と比べたりすると面白いですよ。興味が出たら中小企業診断士の試験にもチャレンジしてみてください。

中小企業診断士と補助金申請の仕事は切っても切り離せません。補助金申請に診断士の資格はいりませんが、資格を取るために学んできたことのアウトプットの先としては最適です。より実践的に、真剣に(お金が絡むので)企業に向かい合うことが出来ます。

企画書とか稟議書とか自社でのビジネス文章作成のスキルアップにも寄与します。薬事とかもやってきましたが、このような文章はすべて心は一緒で、お上が如何に納得できる、すなわちサインをしてもよい、と思わせるロジックで文章を構築できるかがすべてです。薬事はバックデータがとても厳密、補助金は空想とお客様の想いになりきって書くという違いはありますが。

余談ですが、経産省に出す申請書の日付は通常は元号なのですが、今年のもの補助は申請期間が時代をまたいでいるためか知りませんが、西暦でした。もしかして持続化補助金の公募が遅れているのは改元待ちだったのですかね?

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