WRS(ロボット)サミットに行ってきました。サービスロボット関連の展示とサービスロボットチャレンジを中心にレポートします。
一番注目していたのがこの競技、サービスロボットチャレンジ。競技は以下の二つ。
- パートナーロボットチャレンジ(家庭内の各種作業支援)
- フューチャーコンビニエンスストアチャレンジ(店舗における各種業務の自動化)
過去のロボカップ@HOMEなどのレベル感から想像するにとっても残念な結果になると予想していたが、これほど残念なレベルとは・・・(ケイスケは初日しか見ていないので、競技の後半戦はもっとレベルが高かったかもしれないが)
パートナーロボットチャレンジは共通プラットフォーム(PF)ロボットのHSR(トヨタ)を使って、家庭内での物取りタスクをはじめ種々のタスクをトライするポイント競技である。
自律移動で隣の部屋に移動して(オプションで扉を開ける)、落ちているものを拾って所定の位置へ戻すなどのタスクが設定されている。
しかし・・・動かない。もの拾いどころか隣の部屋に移動することすらほとんどのロボットができない。うまく動かに場合、再起動等ロボットの調整を行うことが出来るのだが、そのたびにルールで3分間はロボットを動かすことが出来ない。
スタート→動かない→調整→3分間停止→再スタート→動かない→調整・・・の無限ループを観客は見ているだけである。実況のアナウンスと解説の先生が巧みなトークで場は持っていたのだが、一般の方(ロボット学者ではない)が見ていると、サービスロボットは全然大したこと出来ないんだ、という印象を植え付けているだけである。
写真はスタート前の調整です。
一方、コンビニチャレンジ。おにぎりやサンドウィッチの棚出しタスクはそれなりに動いているロボットがあった。もちろんサンドウィッチを握りつぶしたり、商品を置く間隔が20cmぐらいあるなどはご愛敬だが。
家庭内タスクに比べると、コンビニ内タスクはある程度決められた作業となるので、その分現状の技術レベルでもなんとか見てられるレベルになるのだろう。ただしものすごく時間がかかるので実用的には見えない。
写真はコンビニチャレンジのロボット(ちょっとピンボケ)。HSRに比べるとものすごくでかい。これがコンビニにいたらじゃまだなぁ。
単純な商品の補充だけでなく、コンビニの店員がやっているように、賞味期限を見て、過ぎているのは棚からどけて、先入先出になるように商品を補充していくところまでできればサービスロボットへの期待も高まるな。見ている一般的な人が理解しやすい賢さ(せめて、小さい子には難しいことがわかる作業)を実現する。
ちなみに、コンビニチャレンジにはトイレ掃除タスクもあります。
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