サービスロボットとは(その1)

そもそもロボットと聞いてどのようなイメージを持つだろうか?工場で稼働する組み立てや溶接などの産業用ロボット、または、アトム、ドラえもんなど人と生活を共にする自律的なスーパーな人型(ドラえもんは猫型だが)ロボットであろうか。それともガンダムやエバンゲリオンのようにパイロットが乗り込んで操縦する大型のロボットであろうか?

まずここではオフィシャルな定義を見てみる。工業規格JIS B 0134:2015  (ISO 8373:2012) 「ロボット及びロボティックデバイス−用語」の定義によると以下のとおりである。

ロボット:

二つ以上の軸についてプログラムによって動作し,ある程度の自律性をもち,環境内で動作して所期の作業を実行する運動機構

注記 1  ロボットは,制御システム及び制御システムとのインタフェースを含む。
注記 2  ロボットを産業用ロボット又はサービスロボットに分類するには,所期の用途による※ものとする。

※産業自動化の用途には,製造,検査,包装,組立などがある

なんともややこしい日本語であるが、(本JIS規格の国際整合度はIDT、平たく言うと国際規格の和訳であるためと思う)ロボットとはプログラム動作+ある程度自律性に基づき動作する、何かしら役に立つ機械といえる。アトムもドラえもんも、何かしらプログラミングされているだろうし、自律的に動作する役に立つ機械であることは間違いないが、産業用ロボットのイメージが強い定義である。もうちょっと自律性を強調している定義としては

知能ロボット :

環境情報の取得及び/又は外部との相互作用を行いつつ,自分の行動を適応させることによって,作業を実行することができるロボット。

例  視覚センサをもち対象物を取り扱う産業用ロボット,障害物を回避する移動ロボット,不整地を踏破する脚移動ロボット。

というのがある。センサ群を持ち、周りの環境に適応しながら作業を行う・・・単なるロボットよりかなり知能的なイメージが出てきた(まだまだアトムは遠いが・・・)。ロボット研究者がイメージするサービスロボットは、万能お手伝いさんロボのような知能的なロボットであることが多いため、ロボビズでは知能ロボットも含めてロボットと定義することにする。なお知能的であっても動かない(運動機構を持たない)AIスピーカーはスコープ外となる。

ロボットの定義はそれなり明確になったが、サービスロボットが「産業用ロボットとは用途が異なるもの」と言われてもスコープが広すぎてピンと来ない。「NEDOロボット白書2014」に記載されているサービスロボットの事例を見る限り、生活分野、介護福祉分野、医療分野、移動分野の分野で有益な作業を実行するロボットであるといえる。ただし、調査機関やシンクタンクの調査レポートによってもスコープが異なっているため、サービスロボットの定義に関しては(その2)でもう少し深堀して行くことにする。

本投稿ではJISなどの(安全)規格の話題を出しましたが、サービスロボットでビジネスを創成していくためには非常な重要な観点となります。
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