サービスロボットとは(その2)

サービスロボットとは何であろうかを考える。

前回の記事ではJIS規格などを参考に定義してみた。

サービスロボットとは何でしょうか?人によってイメージすることは違うと思いますが、ビジネスの世界では言葉の定義も重要です。JIS規格やISO/IEC規格の用語をもとにサービスロボットの定義を考えてみます。

簡単に言うと、サービスロボットとは産業用ロボット以外の用途で使用されるロボットである。では、「産業用ロボット以外の用途」とは何であろうか?ロボット白書には、生活分野、介護福祉分野、医療分野、移動分野とある。一方、リサーチ会社の統計データ等に出てくるワードを拾うと、(インフラ)メンテナンス、探索、医療、軍事、搬送、農業、警備、清掃、販売、接客、案内、教育、ペット、・・・といろいろ出てくる。

産業用途「以外」なので、ロボット技術の進化や社会情勢の変化により、「サービスロボット」といわれるロボットの種類はどんどん増えていくことになる。いつの日か、主に男性がユーザーとなるロボットも開発されてサービスロボットの一つとしてカウントされることであろう。自律移動の搬送台車や電動車いすの高速版と言ってしまえば自動運転の自動車もサービスロボットと呼んでもいいかもしれない。

情報通信白書によると、サービスロボットの中でも、日常生活の支援を目的とするロボットの総称として、「パートナーロボット」と呼んだりもしている。人に寄り添う感じが出て、いかにもロボットはお友達の日本的なワーディングと感じる。余談ではあるが、パートナーロボットといえば愛知万博でトランペットを吹いていたトヨタ自動車のロボットもパートナーロボットと呼ばれている。

また、サービスロボットは、自律度が高い知能ロボットと主に操縦がメインなロボットの二つに分類することができると考える。自律度が高い知能ロボットを「スマートロボット」と呼んだりもする。いろいろなワードが出てくるものだ。

サービスロボットをもう少しいろいろな切り口で整理してみる。

  • (前述した)自律動作が主 / 操縦が主
  • 人間同様の作業 / 一般的な人間にはできない作業
  • 人間には出せない出力(力、速度、等) / 人間同等(以下)の出力
  • 危険作業、特殊環境下の作業の代替 / 一般作業の代替
  • 物理的作業可能(ものを動かせる等、動きが価値に直結) / 主にコミュニケーション(動きは身振り手振りのため等、付加価値)
  • 業務用(BtoB)、経済合理性 / 家庭用(BtoC)、趣味嗜好
  • 一般人が使用 / 訓練を受けた人間が使用
  • 人の近くで動作する / 人とは隔離されて動作する
  • ・・・

他にもありそうだが、とりあえず。例えばソフトバンクのPepperは、接客、案内分野で一般人ができる作業を代替するBtoBのサービスロボットで、主にコミュニケーション、出力は人間以下、ある程度の自律動作(対話)ができる。手術ロボットのda Vinciは、操縦が主で、訓練された医師が使用、専門医と同等な物理作業可能、ロボット掃除機ルンバは、一般人が使用する、家庭用で物理的な掃除ができる自律動作可能なロボット、と整理できる。

このようにサービスロボットの活躍領域は幅広く、ビジネスチャンスは多い。どのドメインにどのようなうれしさのサービスを提供するか?自社の保有技術やリソーセスとの相性は?等、まずはビジネスの青写真を空想してほしい。

参考:JETROマーケットレポートでの分類

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする