12/7(金)に平成30年度中小企業診断士第2次試験の筆記試験の結果が発表されました。残りの口述試験は遅刻せず試験会場にたどり着けて、面接官と普通に会話できれば合格するはずなので、事実上の合格発表となります。
ちなみに名古屋地区の筆記試験合格者の数、例年よりだいぶ少なく53人、合格率は13.3%でした。1次試験の合格率がおよそ20%なので、ストレートに合格する割合は数%となり、難しい部類の資格試験にはなると思います。
中小診断士試験は、年齢や学歴の制約なく誰でも受験できる資格試験です。また、難しい試験ではありますが、努力すればケイスケのようなアラフィフ理系サラリーマンでも取得できる資格です(弁理士や弁護士資格なんかはいくら努力しても通る気がしないですが)。
しかし、中小企業診断士の資格を取得しても、税理士や社労士のような独占業務(その資格を持っていないとできない業務)が基本的にありません。資格がなくても経営コンサルを行うことができます。じゃあ何のための資格なのでしょうか?
これはケイスケの私見ですが、ISO9001などのQMS(品質マネージメントシステム)と同じと思っています。すなわち、「正しい人が、正しいやり方で、正しくやったことを、正しく示す」。例えば金融機関が、中小企業への融資を行う際にその融資先企業の経営診断を行いますが、診断結果だけでなく、その診断をどのような人が行ったか?ということも、最終判断の要素の一つになります。
中小企業診断士は経済産業大臣に登録される国家資格です。すなわち、国が認めた経営コンサルタントです。中小企業診断士 = 正しい人、その根拠は国家資格だから。
経営診断の結果が全く問題なかっても融資が焦げ付くこともあるでしょう。その場合、資格を持っていない経営コンサルタントと中小企業診断士、どちらが正しい人だと融資担当者は抗弁できるでしょうか?
「実績のある中小近業診断士に経営診断を仰ぎ、その結果を自身で精査しても全く融資には問題のない企業だと判断しました」、と言いたいですよね。特に公的機関がらみの案件には効果的な文言です。
とは言っても中小企業診断士の資格を取ったからと言って、何も行動しないでいると、それこそ何も起こりません。資格を取るまでがインプット学習、取った後がアウトプット学習と言えば受験経験者にはわかりやすいでしょうか。持っているだけでは何も起こらない、そんな資格です。
ケイスケには博士(工学)という、これまた持っているだけでは何も起こらない肩書もあります。ただ、指導教官にはこう言われました。「君が学位に値する研究をしたから学位を与えたわけではない。今後、研究者として研究を行っていけるだけの力がついたと判断したから与えたんだ」と。若干言葉は違っているかもしれませんが、今思えばいいこと言ってくれてました。
君は、日本の9割以上を占める中小企業の経営支援を十分に行っていける素養がると認めたから、中小企業診断士の資格を与えたんだ by 経済産業大臣
ロボビズは、ロボット博士、かつ、中小企業診断士のケイスケによるちょっと風変わりな?サービスロボットビジネス支援サイトです。サービスロボットとという超ニッチ市場で活動しています。差別化集中戦略は中小企業の基本ですね。平成30年度合格者の方々も、自身の強みを活かして行動していってください。独占業務がない分、逆に自由に何でもできるのが中小企業診断士の魅力ですよ。
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